電解質バランスが崩れている犬・猫のために
電解質サポート パウダー 29g
犬・猫用 電解質サポートは、細菌性の下痢などの急性の吸収不良性腸管疾患の犬や猫に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食(電解質補助液)です。この補助液は、下痢などによって喪失する電解質を強化し、水分の吸収をサポートする糖質(マルトデキストリン)およぴクリシンを使用しています。
代謝エネルギー
101kcal/袋 20kcal/100ml(溶解時)
この食事療法食の対象
・急性下痢
下痢を起こしている症例では、再吸収されるべき水分や過剰分泌された水分が糞便とともに体外に流れ出してしまうので脱水状態となります。これとともに電解質のバランスも崩れ、アシドーシスの引き金となります。重度の脱水が見られる場合の多くは経静脈補液が必要となりますが、軽度から中等度の脱水の場合は経口補液もその適応となります。
本製品はこのような状態の犬・猫の水分や電解質補給、アシドーシス補正のためにク工ン酸を加えるなどして設計された経口補液です。
・外科手術後(消化管の手術)
(消化管の)外科手術後のエネルギー供給の観点からいえば、糖の量を比較的高く設定するべきですが、単純に糖の量を増やすだけでは高張液となり、水分吸収性が低下します。本製品は糖-ナトリウムを基本として調製された経口補液で、溶解時で20kcal/100mLの糖の量を確保していますが、エネルギー量を維持しながら浸透圧を下げ、水分の吸収効率を上げるために、糖を分子量の大きな形(マルトデキストリン)で供給しています。
※マルトデキストリンとは数個のブドウ糖が結合した糖質の一種で、消化・吸収率が高いのが特徴です。
・嘔吐(持続しないもの)・軽度の脱水
一過性の嘔吐や軽度の脱水の際の水分補給に使用できます。
使用が推奨されない病態等
・無尿症
極端な脱水であり、経口補液の時期を逸しているため、循環血液量を増やすことが最優先です。
・持続性の嘔吐
強酸性の胃液が消失し、アルカローシスになつているのでリンゲル液が適正です。
・胃腸機能低下
電解質成分の吸収が期待できないため、経口補液の適用外です。
使用方法
犬・猫用 電解質サポート1袋(29g)を、ぬるま湯(約50℃)約500mLに溶かし、約530mLの電解質補助液として使用します。これは冷蔵庫で約24時間保存可能です。
原材料
マルトデキストリン、グリシン、クエン酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム
※調達の都合により、原材料を変更する場合がございます。