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ここ数年、人間の手術でも使用されている最先端血管閉鎖の際に異物を体内に残さないテクノロジーを搭載した電気手術器械「LigaSureSystem(リガシュアシステム)」を使用した避妊去勢手術を推奨しております。

LigaSureSystemは、名古屋市の動物病院では当院のみ導入(2012年2月現在)。

「LigaSureSystem(リガシュアシステム)」による避妊去勢手術のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

  1. 腹腔内に異物を残さない
    リガシュアシステムを使用することにより、今まで行なってきたお腹の中の血管の止血を、外科用縫合糸を使用せずに行えます。
    それに伴い、術後の縫合糸反応性肉芽腫のリスクをなくします。
    ※筋肉や皮膚は吸収性縫合糸を使用し、体への負担を軽減します。
  2. 手術時間が短い
    麻酔時間が短いことにより、術後の回復が早い。

デメリット

  1. リガシュア法を行えない場合がある。
    中型犬以上で行えない場合があります。
    生理中は行えません。
  2. 機器導入が高額
    手術費用が高くなりやすい。

経済的な事情は皆様異なりますので高い、安いと一概に言えませんが、大切なパートナーにとって上記のようなメリットがあるのは事実ですのでより安心して手術をお受けいただけると思います。
お悩みの際にはより詳しくご説明させて頂きますのでお気軽にご相談ください。

「LigaSureSystem(リガシュアシステム)」による手術時の止血手順(例:ネコちゃんの避妊手術)

Step1 卵巣をお腹より少しだけ引き出します。

step1

Step2 卵巣動静脈をリガシュア鉗子で挟みました。

step2

Step3 血管のシーリング(止血)が完了しました。数秒で完了です。

step3

縫合糸反応性肉芽腫について

一般的な去勢・避妊手術は精巣や卵巣・子宮の血管を、手術用の糸で結び止血をします。
しかし、手術用の糸が反応をおこし、手術が終わって数ヶ月後から数年後に手術した部分の近くが大きく腫れてきたり、おなかの中にがんのようなしこり(肉芽腫)ができたり、あるいは皮膚の様々な場所にしこりができ、そこに穴があいて膿が出たりします。これが、縫合糸反応性肉芽腫です。

これらは体の中に残った糸に、体が過剰な異物反応を起こすことでおこると考えられています。
もしこのような症状が出たら、手術で再度糸を摘出しなければなりません。また、摘出が不可能な場合はステロイドや免疫抑制剤を投与してコントロールしていきます。

この投薬はほとんどの場合、一生の投薬になります。

どの子が発症するかわかりませんから、体に糸を残さないことが唯一の予防策となります。

「LigaSureSystem(リガシュアシステム)」による手術の大きなメリットといえるでしょう。

避妊去勢手術(入院〜退院までの流れ)