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膝蓋骨脱臼と橈尺骨骨折

松波動物病院メディカルセンター
獣医師 海老沢 緑

膝蓋骨脱臼

膝のお皿(膝蓋骨)は、大腿骨というももの骨の溝にはまっています。
この膝蓋骨がはまっている溝から膝の内側(膝蓋骨内方脱臼)もしくは外側(膝蓋骨外方脱臼)に外れてしまう状態を膝蓋骨の脱臼といいます。
大腿骨の溝が浅い、膝の靭帯がゆるいなどの先天的な原因がほとんどですが、外傷によっても起こることがあります。

膝蓋骨の外れやすさでグレード1~グレード4(重度)に分類されます。
内方脱臼は主に小型犬種(チワワ、パピヨン、ヨークシャーテリア、トイプードル等)に多く見られます。
外方脱臼は大型犬種に多いとされていましたが、近年はミニチュアダックスフントの飼育頭数が増えたことによりミニチュアダックスフントでの罹患頭数も多くみられるようになりました。

無症状のまま定期健診で見つかることもありますが、急激な運動時に脱臼すると軟骨が傷ついて痛みが出たり、長期的には後ろ足の骨の変形がおきることがあります。
手術手技は症例によっていくつかの方法が選択されます。

また、おうちでの生活環境を整える事(滑りにくい床材、段差をさけるなど)、体重管理の徹底がとても大切です。

橈尺骨骨折

前足の肘から手首は、橈骨と尺骨という2本の骨から成り立っています。
犬は前足に体重の7割がかかっているとされており、 橈骨と尺骨には常に大きな力がかかっています。
そこになんらかの力が加わって骨折すると 多くの場合は手術用のピンやプレート、ワイヤー等を使用して整復することが必要となります。
しかし、小型犬や小型のハウンド犬種はこの橈尺骨が大変細く、骨折の整復は必ずしも簡単なことではありません。手術後の管理もとても大切になります。

骨折が疑われる場合は、なるべく早い段階で レントゲン検査を実施し、場合によってはCT検査によるより詳細な骨折の評価、および手術手技の決定を行うことがとても重要です。

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