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気質・習性

上手にコミュニケーションを取ると良い関係を築けます

人間同士がそうであるように、犬と飼い主もコミュニケーションがうまく取れてこそ、良い関係を築くことができます。犬同士では、身体を使って合図を出し、コミュニケーションを取っています。つまり、犬が人間とも同じ方法でコミュニケーションを取ろうとするのはごく自然なことなのです。飼い主には、このような合図を理解しようと努める責任があります。そうすることで、食べ物がほしい、散歩に連れていってほしい、遊んでほしい、かまってほしいといったような、犬が求めていることをあなたに伝える適切な方法を子犬や成犬に教えてあげることができます。

お行儀よくさせるにはご褒美が必要です

親は、子どもがよいことをした時には褒めるのをよく忘れますが、よくないことをしたときには必ず叱ります。これと同じことをペットにもしてしまいがちです。ペットがおとなしくしていたり、お行儀よくしていたりするときには注目せず、よくない行動ばかりに目がいってしまいます。一番良いのはこの逆で、よい行動をしたら褒めてご褒美をあげ、よくない行動をしたら無視するようにしましょう。

お行儀は人間だけのものではありません!

人と接する時には、それが飼い主でも飼い主以外の人でも、必ずおすわりをする、ということを愛犬に学ばせることが何より大切です。おすわりは、子犬でも成犬でも簡単に教えられます。覚えるまで何度も繰り返し教え、また、その教えてもらう時間が短くて楽しいものであれば、犬は何歳になっても学習します。

ステップ1

  • まずはチーズなど、愛犬の大好物を2本の指でつまみます。
  • その手を愛犬の鼻の正面に近づけます。

ステップ2

  • その手を愛犬の鼻より上に上げていき、そのまま後方にもっていきます。そうすると愛犬の頭はごちそうの後を追うように動きます。
  • その結果、楽な姿勢を取ろうと犬は座ります。

ステップ3

犬が座ると同時に「おすわり」と言い、ご褒美をあげましょう。犬は常に、自分がしていることと同時に飼い主がしていることを結びつけるため、「おすわり」という言葉を聞くと、座るという動作と、ご褒美としてもらえる好物を連想するようになります。

よくない行動は無視してください…

犬は人間と同じく社会性動物で周囲との交流を必要とするため、飼い主が関心を示さないことは、抵抗できない、非常に効果的な罰となります。例えば、愛犬があなたに飛びついてきた場合は、愛犬が飛びつくのをやめるまで、腕を組んで顔をそむけ、徹底的に沈黙を貫きます。犬を押しのけたり、見たり、話しかけたりしてはいけません。あなたが行動を起こすと、犬はあなたが関心を持ってくれた、あるいは遊んでくれるのだと解釈してしまいます。最終的に犬が座ったら、しっかりと愛情をこめて褒め、何かご褒美をあげてください。

吠えたり飛びついたりすることであなたの興味を引くことをこれまで許してきたとしたら、今後こうした行動を無視すると決めたとしても、愛犬は関心を取り戻そうとひたすら必死になるだけでしょう。そのことを理解しておく必要があります。人間に例えて言うなら、ドアの開かないエレベータのボタンを押す人のようなものです。あきらめて階段を使うようになるまで、ボタンを何度でも押すでしょう。愛犬の行動をうまく変えるには、あなたが根気強く無視し続けなければなりません。

..あるいは遮ってください

犬はアイコンタクトに反応します。愛犬の名前を呼んでみましょう。愛犬があなたを見たらすぐに、特別なご褒美をあげてください。この単純な訓練を常に繰り返すことで、ペットは、あなたに注意を払うことは意味があることだと理解していきます。実は愛犬の名前を呼ぶのは、よくない行動を遮ってやめさせる効果的な方法なのです。聞きなれない音をたてるのも、中断させる一つの手法です。愛犬があなたに注意を払ったら、あなたのもとへ呼び、おすわりをさせましょう。

遊びもトレーニングの一環です!

子犬も成犬も、運動や遊びが必要です。また、人間や他の犬とも触れ合い、交流を図ることも大切です。遊び道具として使えるのはおもちゃだけで、人間の手や足、その他身体のいかなる部位もおもちゃではないことを覚えさせましょう。故意でも偶然でも、愛犬が手や足をくわえようとしたら、関心のないふりをするか(愛犬を無視する)、甲高い声で「痛い!」と言って、そのような行動を中断させましょう。愛犬が手や足を離したら、すぐに大好きなおもちゃを与え、遊びを再開してください。


ダイアン・フランク(DVM)
ACVB(American College of Veterinary Behavior)専門医